タイ旅行 2004年11月17日〜11月25日

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6月11日(土)はれ
まだ暗いうちに目が覚めてしまう。
眠れないのでベランダから外に出たら、のりちゃんがにゃーにゃー言いながら駆け寄ってきた。
なにをしていたんだろう。

寝不足で顔が腫れてしまった。

今日は初ファンダイブでうかれぎみ。
そして、ボートにウエットを持っていくのを忘れてしまいました。
いつもは部屋から持っていっていたんだけど、昨日はダイビングセンターに吊るしてきてしまったためであろう。

ダイ息は今日も『マンタマンタ』と念仏のように唱えている。
彼はここに来てから毎日『マンタを絶対に見る』と言っているのだった。
わたしはあまり大物に興味がないので『ふーん』と言っているだけだったが。
彼も明日帰るので、今日見れないと終わりなのだ。

ボートでウエットを忘れたことに気付いてうろたえていると、H嬢になしでも潜れますよ、大丈夫と言われてちょっと安心する。
水温は高いので、なにかにかぶれなければ大丈夫なはず。
あとはBCジャケットがこすれたりしなきゃいいんだけど。
ダイ父は着てきていたTシャツを貸してくれると言うけど、Tシャツを着て泳ぐのは好きじゃないので、やめておく。
Tシャツってがばがばする感じが好きじゃないのだ。
特に男物のでっかいのは、いっそうがばがばするから。
ごんずいが着ていたものに挟まってしまい、えらい目にあったという話を読んだこともあってそれも怖いし。

H嬢にはきっとウエットのありがたみが分かることでしょうと言われる。

ボートから海を見ていると、リーフに波が立っていて危ない感じのところがある。
アドバンスダイバーたちは、先にエントリーして、わたしたちは移動してから別のポイントでエントリー。

緊張しています


潜行はいつもよりもうまくいった、ような気がした。
まずはカラフルなうつぼ。
なんだかうつぼが嫌いじゃなくなってきた。
わりとかわいいかも。
水族館では目をそらして通り過ぎていたのに、この変化はいったいどうしたことか。

迫力です
イソギンチャクなしでクマノミがいた


ゆっくりと流れに沿って泳いでいくと、視界に変なものが入った。
もしかして、マンタ?
夫がわたしの腕を引いている。
H嬢は気付かずに先を泳いでいるので、追いついてフィンを引っ張って指差すと、彼女も興奮して、振り向いて追いかけろ、と言うので方向転換する。
2匹のマンタが一緒にゆっくりと泳いでいるのについていく。
マンタって変な生き物だな。でも優雅。
最後にほとんど止まりかけたので、わたしもじっとしてマンタと見つめあう。
視界には誰も入っていないので、マンタとわたしの二人きりのようだった。
それからマンタは身を翻してウンチをして去っていった。


夫がマンタを追いかけて沖に出て行こうとしたので、追いかけていって連れ戻す。
なに考えてるんだよう。

マンタって、海面にいるんだと思ってたけど、こんな深いところ(20mくらい)までくるんだ。
あとでH嬢に水面マンタじゃなくて水中マンタなので一段とすごいと言われたので、やっぱり珍しいのかな。

また方向を変えて進んでいくと、今度は上のほうにマンタがいた。

来たほうに戻るとき、流れが反対で強いところがあり、底の岩につかまって進むように言われた。
でもつかまってもただの石で持ち上がったりするんだけど。
あとはうつぼが顔を出しているところに指を突っ込みそうになってしまい、危なかった。
ちょっとピンクがかった小さいうつぼだった。
最初のとき以来、手袋をしていないので、なにかぬるぬるするものに触ってしまった。
でもかぶれなくてよかった。

ほかにもいろんな魚を見たと思うけど、マンタの印象が強くてよく憶えてない。
4匹も見たし。

ヨスジフエダイの群れ
これはイソギンチャクなのかな?
ミナミハコフグの子供 ぶれている
見上げるとこんな


浮上してから、H嬢にこれは内緒にしておいてねと言われる。
なぜかというと、ダイ息が見ていないとしたら、あまりにもかわいそうなので。

でも、ボートに上がったら、ダイ息が『マンタ見た!』と言っていた。
よかったよかった。
彼らは違うポイントなので、それは違うマンタだろうから、たくさん来ていたんだな。

このあとは、マンタスノーケルというのをするそうで、スノーケルを持ってこなかったわれわれはちょっと困ったなと思う。
だって聞いてないよそんなこと。
マンタスノーケルというのは、ボートに乗っていて、マンタがいたら、飛び込んで一緒に泳ぐというものなんだそうだ。
今までマンタにまったく興味がなかったので、そんなこと知らなかった。

イタリア人が乗っているボートが通りかかったので、H嬢がイタリア語でマンタ見たかと聞いたら、あっちにいたとか嘘をついていた。

沈没しそうなボート
横から見てもすごい 砂を運んでいるそうだ

今日は結婚記念日だというと、何年か聞かれる。
11年と言うと、H嬢はすごく驚いていた。
短いのかと聞くと長くて驚いたそうで、そんなに長い間一緒にいるなんてと言われる。
でもダイ父なんか20歳の息子がいて、20年以上結婚してるわけなんだけどな。

夜に打ち上げをしましょうといわれたので、7時にバーに集まることにした。
我々はオープンウォーター、ダイバー親子はアドバンス修了なので。

のりちゃんが『いれて』とやってきたけど、いれてあげない


午後ダイビングセンター前に行ったら、エイがいたので安心する。
前回は、必ずこの辺に2匹はいたのに、今回はまだ見てなかったので。
ここから海に入る。
ギンガメアジの群れがいた。
写真を撮っていると、その向こうにゴマモンガラが。
せっかくなので写真を撮ろうかなとカメラを向けると、体を斜めにしてすごんできて怖い。
チンピラの人が、体を斜にしてすごんでくる感じ、そのものなんだもん。
ラグーンの浅いところの穴にゴマモンガラの小さいのがいたけど、小さくてもちっともかわいくない、不思議な魚。
鮫だって小さいのはかわいいと感じるのに。

エイ
怖いから浅いところには来ないでほしい
ギンガメアジ


濁っているので、反対側まで歩いて行って入りなおす。
古い桟橋に向かって泳いでいくと、リーフでウミガメを発見。
夫に教えたいけど先に行っていて気づいてくれないので、動画を撮っておくことにする。
しかし、バッテリー切れで撮れていなかった。しくしく。
ウミガメはお食事中でなにかをかじっていた。
夫を連れてきてウミガメを見せたけど、ちょっとしたら沖のほうへ去っていってしまった。
すると夫はそれを追いかけてリーフから離れて沖へ泳いでいこうとするではないか。
追いかけて行って連れ戻した。
またかい。

片足のないカメ
ムレハタタテダイ


H嬢にも言われてたけど、カメラばっかりに夢中になってまわりを見ないから危ないんだよね。
あとで文句を言ったら、『竜宮城に行こうと思った』だって。
行けないよ!

しばらく先に行くと、海底で寝ている海がめがいた。
夫が潜ってそばに行ったら目が覚めたようで、上に上がってきてくれた。
一緒に泳いで感動。

かなり近寄らせてくれた

うみがめの動画

(quicktime)大きいです


夜はインストラクターと親子ダイバーと打ち上げ。
認定証をもらっておいしいチーズをごちそうになった。
認定証はH嬢が気を利かせて今日の日付にしてくれた。

ダイ父にまた、あんなに上手に泳げるのはきっと水に慣れているからなんでしょうね、などとほめられていい気になる。
H嬢にこういうところで活躍しているのはたいてい女性ですねというと、男性は大変なんですよと言う。
なにがと聞くと、『だんだん目がギラギラしてきて』と言う。
つまり、性欲の処理に困るらしい。
そんなこと考えたこともなかったけど、そうなのか?
でも、この島のダイビングセンターはH嬢のほかのインストラクターの2名は男性なんだけど。

今晩遅くに日本人の若い女性が42人来るんだそうだ。
バーの男の子に今晩誰が来るのか知ってる?とH嬢が聞くと、『たくさんの若いご婦人』と答えてじゅるっとよだれを拭くしぐさをしていた。
モスリムなんていっても、こんなところで働いているし、人間やはりすけべなものだ。
そして彼は明日休暇でマーレ(モルディブの首都)まで言って女を買うんだとH嬢に話していたそうなのだ。
なにくわぬ顔のダイ父が質問する。
『明日マーレに行くの?』
『うん』
『何か買うの?』
『うん』
『それはもしかして女性か?』
『ナンデヨー!』(日本語)
その後も注文したら『ビール?』と言っていた。少し日本語ができるようだ。

途中ホテルスタッフの日本人女性もやってきて一緒に飲む。
42人もお客さんが来て、チェックインが大変なので、手伝ってくれるようにH嬢に頼んでいた。

いっぱい飲んで楽しかったけど、もうレストランが閉まってしまうというので、お開きに。
夕食に行くと、ダイ父が釣った魚を分けてくれた。
タイの仲間だと思うけど、おいしかった。
彼らは漁民の村に行ったり、夜釣りにいったりしていろいろ遊んでいたんだけど、わたしたちは今回も海で泳ぐ以外のことはしなかった。
でも、オープンウォーター取るのも大変だったからしょうがないか。

夕食後、伝統舞踊を見に行こうと出かけたが、やっていず、スタッフに聞いたらゲストのリクエストでディスコナイトになったということだった。
せっかくなので、いってみたけど、あまりいい曲もかかっていないし、誰も踊ってないので引き上げた。

これがディスコだ


桟橋に行ってボートが来るのを待つ。
突っ立っているとバングラデシュのおじさんに話しかけられた。
彼は荷物を運ぶためにボートを待っているのだそうだ。
明日帰るんだというと、部屋番号を聞かれた。
彼がポケットから取り出した紙にはわれわれの部屋番号が書かれていて、明日の朝荷物を取りに行くんだよと言っていた。
今日は結婚記念日だといったら、よくわからないようだったので、11年たったというと、じゃあ子供はと聞かれる。
子供はいないというと、11年結婚していて子供がいない?と困った顔になってしまった。
彼はムスリムだそうなので、奥さん何人いるのか聞いてみたかったけどやめておいた。
ここいらの出稼ぎでどのくらいになるかわかんないけど、一人より多くは持てないような気がするし。
あなたたちの宗教は何かと聞かれたので、仏教徒と答えておく。

最初のボートが来たので、桟橋で海に向かって座りつつ、観察する。
男性や子供づれの人もいたので全員女性ではないようだが、確かに女性が多い。
日本人女性としては、きれいな人の割合が少ないようだ。

バーに行ってみると、そこから見えるレストランで説明などしているのでまた観察。
ずいぶん遅くまでかかりそうなので、途中で部屋に帰って寝た。

なにを考えているのだろうか
部屋の蚊取り器(©夫) 目が丸くてかわいい


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