タイ旅行 2003年9月28日〜10月5日

7月24日(土)はれ

7時半に起きるつもりだったが、なぜだか6時前に起きてしまう。
部屋の電話に目覚ましが付いてなくて、携帯電話のアラームセットしてたんだけど、それが信用できなかったせいか。
げっそりしつつ、身支度して、朝食。
濃いピンクのワンピースを着ていたら、かっちゃんと赤ジャケに『花が咲いたようですねえ』とほめられた。
赤ジャケに自分で縫ったといったら驚いていた。
朝から個室で飲茶。
川が見えて景色がいい。
昨日山登りしたせいか、おなかが減っていて、どんどん食べる。
美味しい。
ショウロンボウもおいしかった。
何の肉かわからないのがあって、ヒゲクマが『犬だな』『ハクビシンだな』といっていたが、豚であった。
おかゆに細かく切ったザーサイもいけました。

蒸篭に○の鋼みたいなことが書いてあって、日本製なのかなといってたが、よく見ると字が違う。
TMとあるのは違うはずだとみんな言っていた。
何のことかわたしにはわからなかったけど。
台湾では『の』の字が流行っているようで、看板でよく見るし、中国でも流行っているのかも。

マイクロバスに乗って製薬会社へ。
今日は休みなので人がほとんどいない。
会議室で説明を受ける。
今日はS君が通訳。
ヒゲクマが毛はえ薬が欲しいとずっといっていたが、机の上にサンプルが置いてあった。
ほかにもう1種類の毛はえ薬が配られる。
この薬は細胞を新しくするとか、新しい細胞ができるとかいっていたが、本当だろうか。
日本に帰ったら誰かにあげようかな。日本の薬事は通ってないので、責任はもてないけどね。
ヒゲクマが、もっと欲しいといってて、社長にどのくらいと聞かれていっぱい欲しいといって、本当にいっぱいもらっていた。
毎日写真とって記録を残したほうがいいですね、といったら、そうするといっていたが、そんならうちの製品買って欲しいんだな。

カフェみたいな部屋の壁にあったもの。縁起がいいのかしら


まだ引っ越したところらしく、空いている部屋がいっぱいあった。
彼は1万五千円から身を起こして、6億円でビルの2階分を買ったそうな。
最後に玄関ホールで記念撮影。
木製肘掛け椅子が両脇に置いてあり、真ん中には奥行きのあるベンチみたいな椅子がある。
この椅子が素敵で、一番高い木で作られているそうだ。かりんだって。
細工もいいんだよねー。どんな人がこれを作ったのだろうか。

かりんの椅子


わたしともう一人の女性は両脇の椅子に座るようにいわれる。
おれたちゃこま犬か?
広州は、いろんなところにこま犬があるもんな。きっとこまいぬ大好きなんだな。

バスに乗って、公園みたいなところへ行く。
ずいぶん長いこと走って、珠海方面まで行ったようだ。
女性の美容雑誌記者2名とガイドと通訳もいっしょ。
黄色い旗を持ったガイドが先導してくれる。
旗を持った人に案内されるのは、修学旅行以来だろうか。


もう12時すぎている時間で、炎天下の広い公園は辛い。
記者の女性がわたしたち女性二人を日傘に入れてくれたけど、すごくちっちゃい子で傘が頭に刺さるので、入ってられない。
そのうち二人で使っててといって(たぶんね)いってしまった。
しかし、この暑いのに相合傘も暑苦しいので、一人で使っていいよといって離れた。
わたしはもう日焼けしてるけど、お嬢は色白だったので。
サングラスもあるしね。

ここには中国で一番大きい金の観音像がある。
一番大きいってたいしたことないじゃない、と赤ジャケがいう。
いや、この公園広いから、近くによると大きいのかもと、近寄っていったが、やはりそれほど大きくはなかった。
まあ、大ききゃいいってもんでもない気がするけど。
いろんな蓮の花が咲いていて、綺麗だった。
小学校の池なんかにも蓮はよくあったけど、こんなに咲いてるのは見たことない。
ホテル内やレストランでも、水がはってあって蓮が咲いていた。
あったかいから咲くのかな。

このはすの葉にはふちがある。 綺麗な花
顔が観音様というより大仏様なんだけど、わかるかな


お線香を立てるところに、信じられないくらい大きな線香(なのだろうか)を立てている人がいた。
お店に売っている。
いくらするんだろう。
お寺に向かって歩いていると、派手な爆竹の音が続いて煙がもくもく上がっていた。
何でも大きいのが好きなんだなあ。
量も多いのがいいのね。
通訳とちょっと話す。
旧正月は爆竹がすごいですよといっていた。
横浜中華街は12月31日もやるんですよといったら、へえーといっていた。
お寺の中には高くて奥行きのない棚があり、陶器の仏像がずらっと並んでいる。
日本人が見ると、地震来たらどうしようと思ってしまうが、こないんだろうな。

前に台湾でも見た、屋根に乗っている動物の像は何かと聞くと、やはり干支だそうだ。
でも順番が違うような気がする。

煙で良く見えないけど、でっかいお線香


お寺の前で、女性だけで写真を撮りたいと中国娘にいわれて、撮る。
なんかもう、おおはしゃぎなんだよね。
二人でわたしのほうを見てくすくす笑ってるし。
『ししぇー』といってたので、わたしが『ししぇー?』というと、『どいどい』だって。
わたしが傘に入れてもらったとき、『謝謝』といってたのがそんなにおかしかったのか。
むかつくわね〜。
若い娘にはかなわんわ。
ヒゲクマも、『なんかおれら以上に楽しんでない?』といっていた。

真ん中がかわいいケリーさんなんだけど、ちょっとしか写ってない
上に上がると見晴らしがいい 屋根の上の干支


今度はちょっとだけ車に乗り、精進料理のお店へ。
池に首を動かす作り物の亀がいた。
ヒゲクマその他はビールビールとうるさい。
精進料理なのに、飲んでいた。
最初のスープが美味しかった。
肉やら牡蠣やらの作り物が出る。
大腸の作り物があるところが中国らしい。


まずくはないけど、みんな同じ味で途中で飽きてしまった。
作り物よりも、本物のブロッコリやちんげんさいのほうが美味しかった。
歯ごたえがあって味もいい。日本だとそんなに美味しいのはないんじゃないかな。
鮮度の問題かも。
あとでS君にどうだったか聞かれたのでそういったら、こっちのは筋が少ないでしょといってた。

またバスに乗って、長いドライブ。眠くなってしまった。
ホテルにいったん帰って、1時間半後にロビー集合。
でもヒゲクマと赤ジャケは、買い物に行かないで昼寝するらしい。
美容雑誌の女性たちは、これからかっちゃんをインタビューするといって客室まで一緒に行った。
シャワーを浴びて一息つく。

今度は白いワンピースに着替えてお出かけ。
デパートへ向かって、車を降りて歩いていくと、道でマンゴスチンを売っていた。
わたしが欲しそうにしたのがわかったのだろうか、社員の男性が、買っている。
20個くらいで20元払っていた。
割って渡してくれる。
なんてやさしいのかしら。
ゴミ袋ももらって、ちゃんと入れている。
そのうえこのマンゴスチンはすごく美味しかった。今まで食べた中で一番だと思う。
熟れ熟れなんだもん。

他の人がいなくなって、わたし、お嬢、夫、ケリーさん、ガイド、通訳で行動することになってしまった。
デパートで、バッグと調味料と漢方薬を買いたかったのだが、最初に通訳に漢方薬といったら、近くの大きい専門店に連れて行ってくれた。
二日酔いの薬が欲しいと頼む。
二日酔いという単語はわからないようだったが、説明したらすぐににわかってくれた。
彼も経験があるようだ。
日本でちょっと調べたらでてきたのと、同じラベルのものを勧められた。
これこれ、といって買う。
でも4箱しか買わなかったのは失敗だったかも。
箱は大きいんだけど、6回分しか入ってないんだよね。

お嬢はシップ薬を買っていたが、種類がありすぎてなかなか選べないようだった。
あれこれみていると、百蘭という、タイでもよく売っているチキンエッセンスの大箱があった。
内容量が違うものもあるようだ。

それからバッグが欲しい、といって欲しいメーカー名をいうと、『おおー、○○!』といって詳しいようだったので期待する。
しかし、デパートではなくて違うほうに行こうとするので、どうしてデパートじゃないのか聞いたら、『デパートには、本物しかないんですよ』という。
そんなことまじめな顔で言われても困るんですけど。
『贋物は欲しくないんです』といったら、でもデパートにもその本物は売ってなくて、もっと高級なところへ行かなくてはだめだという。
時間がたいししてないので、そんなところにはいけない。
じゃあ、デパートをちょっと見ましょうかといって、戻る。
確かにたいした物は売ってなかった。
夫が、そういえば中国は関税が高いから外国製品ってあまりないんだよだって。
もっと前に言ってよ。

日本語が書いてある油取り紙が売っていた。もちろん中国製。
ひとりなら、もっといろいろ見たかったんだけどな。
あー、トーチを買うのを忘れてた。

待ち合わせ場所に行くと、みんなタピオカミルクを飲んでいた。
カエルの卵みたいなのが入ってるやつね。
また社員の男性にマンゴスチンをもらう。
ちょっと皮をこぼしたら、『罰金だ!』とS君に言われる。
そうか、だからごみが落ちてないんだ。
わたしがこぼしたのはほんの少量だったので、勘弁してもらうことにした。
かっちゃんが、わたしが白いワンピースを着ているので、絶対にこぼさないようにと横からいろいろ言っている。
染料になるとか言っていた。
カエルの卵をもらって飲む。
これはミルクが入っているところが美味しいと思う。
あと、タピオカももちもちしてて美味しかった。

裏路地を歩いていくと、茶ぶちの猫がつないであって、すぐそばで子どもが縄跳びをしている。
猫は厭世的な表情をしていた。
暑さでまいってもいるんだろうな。
床屋さんなどを観察。

バスでホテルに戻る。
S君に買った薬を見せたら、牡蠣とビタミンCが入っているといってた。
赤ちゃんと妊婦は飲んではいけないそうだ。
買ったものを部屋に置き、ついでに服用する。
噛んで飲まないといけないんだけど、すごい味だった。
水をごくごく飲む。
この臭いは、金魚とか熱帯魚のえさに似ている。

水上クルーズに行くのに、もう船が出そうで、渋滞しているので、途中から歩く。
船に乗ると、救命胴衣の説明があった。
まだ明るいので、デッキに出てみると、きもちいい。
大きな赤い夕日がだんだんに沈んでいる。
しかしこの船、同じところを行ったりきたりしているだけなのはなぜだろう。
あつところへいくと、方向転換してまた戻っている。
下に行って、食べ物(バフェ)をとってくる。
ビールをもらったら、缶ビールだった。青島。
食べ物はあまり美味しくないが、龍眼が美味しかった。
夫は新しく会った人に紹介されていて、ずっとそっちでしゃべっている。
わたしは次郎さん(仮名)とお話していた。
船がまた桟橋について、新しく人が乗ってきた。
わたしたちは降りなくてもいいらしい。

この船に乗るの 通訳さんが旗を持っています
船の中から撮った写真 デッキで


暗くなったので、また外に出る。
今度はもっと遠くまで進んでいくようだ。
夜景が派手ですごい。
みんな、中国は電力不足ではなかったのかといっている。
上海なんか、週休3日だそうだが。


夜景の写真を撮りたいが、船が動いているので、うまく撮れない。
デッキの人が増えてきた。
S君が、ここは料理まずいから、このあと買い物して海鮮料理に行きますだって。
もっと早く言ってよー。お肉だのサラダだの食べちゃったよ。
最初はカラオケといってたんだけど、わたしを含む日本人がみんな嫌だといったので、こうなったようだが。
日本人みんな音痴だね、といっていた。そうだよ。
記者のちびちゃい子が、下船するときずっと歌ってた。上手だった。

またバスに乗って、商店街へ。
途中で記者の一人が降りた。
ケリーさんも降りたけど、マイクさんに連れ戻される。
かわいそう。

夜の街は人がうじゃうじゃ


カメラの電池がなくなってしまったので、どこかに売ってないか見てみたけど、そこは洋服しかないみたいだった。
アーケードの下に看板が一定の間隔で出ているんだけど、それが全部午後の紅茶だった。
午後の紅茶すごいなー。売れてるのかな。
大きいビルに来たので、ここで自由行動になった。
その前でお寿司を売っている屋台があり、ハッピを着た人たちが、ぱんぱんぱぱぱん、ぱぱぱぱん、ぱんぱん、と手拍子している。
一人のおじさんはそこの人と何か話していた。

夫が電池が欲しいといったら、ケリーさんが一人で買いに行ってしまった。
みんな中に入っているので、かっちゃんが、入ってていいよというけど、ケリーさんに行かせておいて、そんなことできないと言って夫は外で待っていた。
わたしは中に入って待つ。
ケリーさん、ようやく戻ってきた。お金を払おうとしても受け取ってくれなかったそうだ。
ケリーさん、本数など聞いていかなかったので、単3を2本と単4を2本、買って来てくれた。
必要だったのは単3が4本で、入れてみたけど、やはりだめだった。
10時半までに戻ればいいので、外に出て電池を探しにいく。
ケリーさんには内緒で。
走って走って、もう戻らなくちゃ間に合わないところまで来て、戻るあいだに見つかった。
よかったー。
集合場所に戻ると、2名の喫煙者と赤ジャケは、タバコをすうところが見つからず、レストランに入ってちまきを食べたらしい。
いくらなんでもちまきはないんではないだろうか。
これから海鮮料理なのに。

数台の車に分譲して、レストランへ。
運転しているのは土曜なのに呼び出された社員だろうか。
店はにぎわっていて、夜遅いのに子供も食事をしている。
個室に案内される。
ちまきを食べた人たちは、最初にキャベジンを飲んでいた。

お料理は美味しかった。
深海魚のお刺身に、青い海老の刺身、蟹、その他いろいろ食べた。
わさび醤油と普通のお醤油と、チューブのわさびがあり、わさびがすごく辛い。
他にはオイルやしょうが、白髪ねぎを薬味に使った。
ピーナッツもあったが、それはそのまま食べていた。
老酒がまた美味しかったので、名前を覚えておいて、あとで買うことにする。
古錦純という名前だった。

中国人の接待は本当にすごくて、タクシーになんか絶対に乗せないし、車は常に待っているし、お金は一銭も払わせない。
そのうえまだ何かしたくてたまらないらしく、わたしと夫はドリアンが好きというのをS君に聞いて、注文しようとしている。
あわててとめたけど。
お酒飲んでるから食べられない。
ちょっとくらいって言ってたけど、だめだす。
そのあとで、マイクさんが私のほうを見てニコニコしながら何か言った。
S君がサイズを測ってチャイナドレスを作りませんかと言っている。
チャイナドレスは欲しいけど、サイズを測るのがやだ。
なのでお断りする。
でも断ってから、悪かったかなと悩む。
睡眠不足で正しい判断が出来ないような気がする。

赤ジャケは、かわいいケリーさんに日本語を教えている。
ヒゲクマが『なんかアマンにしようとしてない?』といっていた。
赤ジャケは『いや〜、おしえがいがあるねえ。』といっていた。
ケリーさんはまだ24歳で、脳が新しい。

気がつくと、みんなで2桁の数字を英語で言っている。
なぜだか中国の省の数当てだと思っててきいていたが、マイクさんの年齢を当てているのだった。
わたしたちは知っていたので、知らない人だけで勝負していた。
負けたら老酒を飲むらしい。
そのあと、ケリーさんの年齢になり、ちびちゃい子の年齢になった。
まさか、全員のをやる気じゃないだろうな、わたしのところまで回ってきたら、怒るからね、と思いつつ、トイレにたつ。
トイレの帰り、ウェイトレスに話しかけられて困った。
わからない、っていっても、『I'm not Chinese』っていっても、気にしないでずっと中国語でなにかいっている。
仕方ないので無視して部屋に戻ったら、その部屋のウェイトレスだった。
何の用だったのだろう。

香菜の話になり、『シャンツァイですね』とS君が言うと、それは違うと中国人たちが言っている。
S君は広東語が少しできるらしいが、香菜をなんというかは知らなかったようで、ヒゲクマに『だめじゃん、本当は日本人なんじゃないの』といわれ、『きっと中国の田舎ものだな』といじめられていた。
あせったS君は、中国人に日本語で話しかけて、しばらくそれに気づかないでいた。
通訳って大変だな。
ちなみに広東語では、ゲンシとかゲンスィとかいうらしい。字は聞いたけど忘れてしまいました。

最後にマイクさんがカンペーしながら『また来年のこの日ここで会おう』と言った。
本気だろうか。
熱があるっていってたから、そのせいかも。

ホテルに帰るともう2時。
急いで顔洗って寝た。
夫はS君の段取りが悪いといって、ちょっと怒っていた。

あとで夫が言っていたが、わたしがトイレに行っているあいだ、お嬢の年齢当てもあったそうだ。
あまり盛り上がらなくて終わったらしいけど。
わたしのところまで回ってこなくてよかった。

ここで食べた

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