タイ旅行 2003年9月28日〜10月5日

6月4日(金)くもり時々小雨

朝起きて外を見ると、空に重たい雲がかかっていて暗い。
旅行ではそんなに雨にたたられないほうなので、『晴れろ〜』と天に向かって念を送る。

朝ごはんを食べに行こうとロビーに行くと、昨日の運転手さんが来ていて、帰りはどうするかといわれたので、頼んだ。
タクシーでYMCAのそばのお粥屋までタクシーで行った。
友人お勧めのお店。
ピータンをトッピングしてもらって食べた。
うまかった。
しかし、量が多くて残してしまった。もったいないけど、まだおなかが痛いので。

隣の饅頭屋もお勧めとのことだったので、買う。夫と夫父が食べたんだけど、おいしそうだった。
わたしはほんのちょっとだけもらって食べた。

またタクシーで帰って、夫は仕事なので着替え。
後で迎えに行くといって、両親と別れた。
夫がコーヒーが飲みたいというので付き合って下のカフェにいって注文すると、お迎えのSさんがきてしまった。
運転してきた人が、車を停めに行っているというので、Sさんもコーヒーを注文。
しかしこの店、そんなにお客がいるわけじゃないのに注文したものがなかなか出てこない。
Sさんがさんざん催促して、わたしのみかん茶がようやく来た。
しかし、Sさんの人のコーヒーは待てど暮らせど来ないのだった。
わたしがツアーで来たんではなくて、一人で夫の両親を連れて観光するといったら非常にびっくりしていた。
今日は総統府と龍山寺(ロンサンスー)とディホアチェに行くといったら、『あなたはロンサンスーとか言ってるけど、台湾来たことあるの?』と聞かれた。
4回目だというと、納得したようだったけど、引ったくりなど多いので注意するようにといわれた。
バイクでひったくる人がいるそうだ。日本といっしょだけど、日本よりも少なそうな気がする。
そんな目にあったことも見たこともないので、よくわからないんだけど。

彼が頭に来てまたコーヒーの催促をすると、ようやくやってきた。
それから夫がロビーのほうを見て、あれ、うちの両親だ、という。
見ると確かに両親がロビーでうろうろしていた。
そういえば、迎えに行くといった時刻を過ぎている。
二人とももう遅いので、出かけることにして、わたしは会計を済ませて、両親に謝って、部屋に戻り、バッグを取ってきて出かけた。
まずはタクシーで総統府へ。
中に入りがたい雰囲気だが、台北ナビによると平日の午前中は開放されているということなので、裏口に回ってみる。
入り口があったので、入ると警備の人に追い払われる。
もっと先に行くと人がいっぱいいたので、そこから入れるかと思って聞いてみるとだめだといわれる。
なんでー?
台北ナビに書いてあったのは嘘なの?
パッケージツアーのパンフレットではみんな『総統府(車窓から)』となっていたのは、やっぱり入れなかったからなのね。
がっかりして、写真を撮るのを忘れてしまった。
しかし、黒塗りの車が入っていくと、屋根の上にあるでっかい監視カメラが車の動きに合わせて動くのが面白いというか、怖い感じであった。
夫両親にも教えて、すごいねー、といいあう。

気を取り直してタクシーを拾い、龍山寺に行くことにする。
まずは入り口でお線香を買ってお参り。
説明書を持ってきていたので、その指示に従ってやったが、なかなか煙くて熱かった。
母は痛かった足がよくなった気がするそうだ。ご利益あってよかったね。
その後はおみくじを引こうと思っていたのだが、どこにあるのかわからない。
うろうろしていると、『あななたたちなにしてるか』と声を掛けられる。
振り向くと白髪頭の小柄なおじいさんがいた。
おみくじを引きたいというと、あれだよと、ゆびさしてから、わからないんでしょう、という。
いえ、あの、といって説明書を読もうとすると、『わからないんでしょう、おしえてあげる』という。
せっかくなのでお願いすることにした。
まずは手を綺麗にしてからね、といって、ろうそくがいっぱい置いてあるところに手を突っ込んで何かで手を拭いているので、ここの関係者なのだろうか。
教えて貰ったので、母と二人でやることにする。父は棄権したので。
一回目はすぐにちゃんとなったけど、くじを引いた後の確認がなかなか出来なかった。
永遠にやり続けるのかと思うほどであったが、母は1回目のがなかなかでなかったので、まだましなのかもしれない。
でも結局、二人ともそう違いなく、終了。
おみくじを引くと、母は上上、わたしは中中であった。
なかなかでないんだよねー 解説してもらってます

説明してくれるところに連れて行ってもらい、解説の通訳をしてもらう。
解説をしてもらうには、何を願ったか言わなくてはいけないのがちょっと恥ずかしい。
世界征服などを願っている人はここにはこれないね。
母は足が痛いのが治るようにという願いであったが、『医者に行けば治ります』ということであった。
まあそんなもんでしょうな。
『あなたたち時間あるか、台湾のお茶飲むか』、とじじいがいうので、ついていってみることにした。
お茶を買わされるかもしれないけど、どうせ買うつもりだし、いいやってことで。
夫の両親は、わたしが知らない人についていくので、驚いただろうか。
日本語お上手ですねというと、『わたしは日本の軍人でした』という。
ひえー、こんなところで旧日本帝国軍人に会うなんて!
昭和3年生まれで、16歳で志願したそう。
すごい元気で、そんな年齢には見えない。

小さいお茶屋さんに連れて行かれた。向かいに消防署がある。
そこは問屋さんだそうだが、小売もしているんだって。
どんなお茶が好きか聞かれたので、わたしは高山烏龍茶が好きだが、母は緑茶が好きだというと、高山緑茶を出してくれた。
おいしい。
その後は凍頂烏龍茶。
何でも飲んでいいよというので、お高い東方美人をリクエストした。
おいしかった。
両親は凍頂が気に入ったようだったが、わたしは高山緑茶もかなり気に入ったので、両方買うことにした。
また来るかもしれないし、他のお茶屋さんにもいくかもしれないので、あまりいっぱい買わないほうがいいよと言ったので、母は2袋買っていた。
わたしは凍頂1袋、高山1袋。
みんな真空パックにしてもらった。
ここより安いところはないよとそのじじいは言っていて、そこの奥さんも、昨日日本人が来て何キロだか買っていったといっていた。
お茶の値段ってよくわからないので、美味しくて安いとは思うけど、なかなか確信がもてない。
とにかく日本で買うよりもずっと安いことは確か。
東方美人は飲むだけ飲んで買わなかった。てへ。
総統府に入れなかった話をすると、あそこは普通の日は入れないといわれた。
そうだったのか。やっぱりパッケージツアーのパンフレットは正しい。
いつもあのお寺にいるのか聞くと、自分は日本語が出来るので、あそこに毎日行って、困っている日本人がいたら助けるのが趣味だという。
眼鏡屋さんだったけど、今は引退して子どもに任せて、お寺に行くのが日課だそうだ。
母がボランティアですねというと、いや、ボランティアでなくて、自分のための趣味ですと答えていた。
毎年日本に旅行しているそうだ。

その後は、市場を案内しましょうというのでついていった。
ここに来たことあるかと聞かれたので、ないというと、そうでしょう、ツアーではこんなところにこれませんよといわれた。
道々いろんな人と挨拶を交わしているので、知り合いが多いんですねというと、ええ、わたしは元台北市の市会議員でした、という。
うーむ、そうだったのか。頭よさそうだもんねえ。
その後そろそろお昼だったので、お礼を言ってお別れした。
いつもいつも、昔日本語教育を受けた年配の台湾人のお世話になるけど、まさか軍人さんにまで会うとは思わなかったな。
こういうお年寄りにはいつまでもお達者でがんばって欲しいものだ。

ホテルに戻るタクシーの運転手さんは、日本人かと聞いてきて、いろいろ話したいようだったが、言葉の壁が厚くてたいした話は出来なかった。
でも一生懸命に考えて英語を話してくれた。
あれは台北駅だというので、台北駅は美しいというと、そんなことない、でも101は高くていいといっていた。
彼の兄弟は仕事で2年間日本に住んでいたそうで、日本は美しいといっていた。
彼自身が行ったことあるのかは聞かなかったけど。
帰りの空港までに利用して欲しいようだったけど、もうリムジンを頼んであると話した。

ちょっと休憩して、近所の麺屋さんに行く。
牛肉面を頼んだら、うどんみたいな麺だったけど、おいしかった。
母が脂身を、これコラーゲンかなといって食べようとしたので、それは脂身だと思う、といったら、食べるのをやめようとしていた。
いや、脂も多少は体にいいでしょうといったら、食べていた。
よく煮込んであって、おいしいしね。

タクシーで油化街へ向かおうとしたら、父がかばんがない、といいだした。
わたしも母も、彼がはじめからかばんを持っていたかどうか思い出せない。
とりあえず、ホテルに戻って確かめることにした。
両親の部屋に行くと果たしてカバンがあった。
一安心。
それからおトイレを借りたら、紙が流れなくなってしまった。
フロントに電話するとすぐに行くといったのに、なかなかこない。また電話する。
今度はすぐに来たが、紙を持っている。
ないんではなくて流れないんですというと、彼がトイレにいって流してみた。
今度はなぜだか流れた。
こちらの紙は綿の含有量が多いので、流れにくいから、みんなゴミ箱に捨てるということであった。
日本の人は流してますけどといって、流すなとは言わないようだったが、やはり流さないほうがいいんだろうな。

タクシーで油化街へ。
端っこでおろしてもらって、左側を歩いていく。
空が晴れてきた。
日が照ると突然暑い。やっぱり南国はいいわ〜。
にんじんの匂いがすごくて、父が『ここにいるだけで健康になりそうだ』と嬉しそうだった。
いろんなものが売っていて、なんだかわからないものもある。
父はふかひれに興味があるようで、欲しそうだった。
でもあんなの買っても料理できないでしょうといったら、そうだなあといっていた。
もしかして、えいひれと間違えてたのかな。
でも、えいひれくらいの大きさのものも売っていた。あれって、えいひれなのかな?
よくわからない。
母はクコの実が袋入りで安いといって、考えていた。
よくTVで体にいいといって宣伝しているそうで、それは非常に高価なのだそうだ。
しかしどうやって食べればいいのかわからないという。
わたしもわからないけど、お茶に入れたりするような気もする。今朝のみかん茶に入ってたような....
あと、むかし社食で薬膳カレーというのにトッピングされていたんだけど、そのまま載せていたのかどうかわからない。

おやつにしようと、白い殻つきかぼちゃの種を買うと、父はピスタチオナッツを買っていた。
干ししいたけなんか安いからここで買うといいんじゃないかと母に言ったら、中国産じゃないのかな、という。
そういう問題があったか。
よく見ると、産地が表示してあって、『日本』となっているものもある。
そのほかの地名は、どこなのかわからないので、わたしにはあまり意味がないのだった。
暑いし喉が渇いたので、みんながいいという(といっても二人に言われただけだが)101に行ってお茶にすることにした。
タクシーを拾う。
日本人?ときかれたのでそうだといった。その人は鼻が詰まっているようで、呼吸が苦しそうで聞いているこっちまで苦しくなってきてしまった。
101はけっこう遠かった。
近くの世界貿易中心というビルの展示会に夫が行っているので、どのビルか聞いて教えてもらった。
交差点にはいったいどこからこんなに来たのだというほどの人がいた。
風船を持っている人もいて、展示会という感じ。
101でコーヒー

101の中は、若者向けの高級品ばっかりのビルだった。
父がゴムのズボンを買いたがっていたのだが、そんなものはひとつもなさそう。
まだ途中だからなのか、案内表示がなくて、お茶がどこで飲めるのかわからない。
とりあえず、上まで上がっていくと、バリスタコーヒーというカフェがあったので、コーヒーを買う。
父は普通のコーヒーで、母はミルク入りがいいというのでわたしと同じカプチーノにした。
初めて飲んだそうで、スチームドミルクが甘くて美味しいといって気に入っていた。
ここは番号札をくれて、持ってきてくれるシステムなので、楽だ。
しかし、椅子がステンレスで出来ていてお尻が冷たいのがいただけない。
プラスティックよりも清潔感があるのはいいけど、ぢの人は来ないほうがいいかもしれない。
トイレに行ったら、紙はゴミ箱に捨ててくれと書いてあった。
こんなに立派なビルでもそうなのね。

いろいろ見ながら下まで下る。 父は興味がまったくなかったようだが、母はワコールの下着の値段を比較しようとしていた。 自分が今持っているのと比較すると、そんなに変わらないようだった。
またタクシーに乗って、ホテルへ戻った。
疲れたので夕食まで休むことにしましょうといって、各々の部屋に戻る。

ぼーっとしていたら、母がやってきた。
下の公園前で何か売ってるのが見たいというので、一緒に行くことにした。
父はお風呂に入るといって残った。
Tシャツ、パンツ、バッグなどが売っていて、安い。
99NT$だったかな。
看板代わりの紙に、『流血、倒店』などと書いてあった。
意味がわかるので面白い。
父のTシャツを、悩んだ挙句に入らないかもということであきらめた。
LLが置いてなかったので。
せっかくここまで来たので、欣欣百貨にいってみる。
母に似合いそうなでっかいバラの花がついた黒のニットのセットがあったが、恥ずかしくて着られないと言うのでやめ。
3折だったんだけどな。
地下のウェルカムで果物を見てみた。
母はマンゴーとパパイヤの切り身、わたしはりんごとライチを買った。
ホテルに戻ると夫がもう戻っていた。

しばらくしてから、夜市に出かけた。
タクシーで饒河街夜市へ。
入り口の門が派手なので撮影。
ここが門

入るとすぐに、臭豆腐のにおいに攻撃され、胃がキューッとなってしまう。
今回こそ挑戦と思ったけど、やっぱりだめだ〜。
にぎわってるので両親がびっくりして、ここは毎日やっているのかと聞くので毎日だと思うというと、昼はどうなっているのかというので、わからないけど、やってないんではないかと答えておいた。

串にさした鶏やいろんなものを売っている店に、鶏の足があって、両親とも怖がっていた。
なんか意外だ。そういうの平気かと思ってた。
そこでハツの串刺しを一本ずつ買って食べながら歩く。
鶏のから揚げも美味しそうだったので買う。
しかし、これは甘くて口に合わなかった。
最後に砂糖をまぶしたような甘さだった。日本ではなかなかない味であろう。
金魚すくいがあった。
黒い金魚珍しいねと両親が言っていたが、あれはたぶん熱帯魚のベタとか言うのだと思う。
グッピーすくいもあった。
南国ですなあ。
なぜだかインド・スリランカ料理の店があり、小麦粉の皮をその場で作って、肉や野菜と巻いてくれるのが美味しそうなので、買うことにした。 小麦粉が丸めてあるものを取り出し、薄く延ばして中華なべのひっくり返したものに乗せて焼く。
焼いているとぷくぷく膨れてきて美味しそう。
隣の人に渡すと、いろいろ包んでくれる。
インド料理店 ちょっと高めですね

母は鶏肉で他の人は羊を選択。
羊うまかった。
わたしが品物を受け取って、他の3人はお店のなかに入っていたのだが、何か注文しないとだめといわれてしまったそうだ。
店の前で売っているこれとは、違う店なのだろうか。
でも払ったお金は、焼いていた人がお店の中に持ってきて入れてたので、同じみたいなんだけど。
結局よくわからないので、お店で座って食べたけど、わたしの分のお水は出してもらえなかった。
あとですいかジュースを買って飲んだ。うまかった。
はじまで歩くとお寺があったので中に入って見学。
お祈りしている人がいっぱいいた。
みんな黒い透ける着物を羽織っている。
きれい
鯉の噴水


タクシーで台南タンツウメンのお店に行った。
運転手さんは、以前は貿易の仕事をしていたのに、政治が悪くなってだめになった。とにかく政治が悪いという話を延々と日本語で言うので少々疲れた。 外人にそんなこと言ってもしょうがないじゃん。
道混んでるし、後部座席の真ん中で腿がつってしまったので、途中で降りて歩くことにした。
いつもの店主はいなかったが、去年来た時よりも麺は美味しかったので安心。
そうはいっても、それ以前に比べると味が落ちるような気がするんだよね。やっぱりあの店主がいないせいなのかな。
タンツウメン(煮卵入り)、たけのこ、しじみ、空心菜。
母がたけのこにマヨネーズをたっぷりつけていたので、夫が『それはやめたほうがいいよ』と注意していたが、遅かったようだった。
でも何にも言ってなかったから、平気だったのかな。
あの甘いマヨネーズには慣れないなあ。一体誰が甘くしようと思いついたのだろうか。不思議だ。
坦仔麺はうまい

ホテルまでは近いので、歩いて戻った。


次の日へ
旅行のページに戻ります